スタッフブログ
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- 2025.08.01
なぜ脳専門なのか?
脳卒中後には、まず急性期に陰性徴候(筋力低下、感覚低下、運動企図の困難)が出現し、その後、回復過程で痙縮や共同運動などの陽性徴候が顕在化してきます。さらに二次的に筋短縮や骨格アライメントの偏倚が進行し、これらがバランス機能に連鎖的に影響することで、動作遂行そのものが制限されていきます。
生活期に頻繁に耳にする「手が動かない」という訴えも、その背景は単純な「麻痺」では説明できません。
- 中枢性の麻痺そのものの定義(一次障害)
- 使用低下や廃用による筋力低下(二次障害)
- 姿勢制御の破綻に伴う随意性の制限(全身レベルの影響)
といった複合的な要素が絡み合っているのです。
同様に「バランス」と一言でいっても、前庭系・体性感覚・視覚といった入力の統合、姿勢制御と運動制御の相互作用、さらに随意運動に対する予測的・反応的制御の組み合わせとして捉える必要があります。
このように、脳卒中を含む神経疾患では、局所解剖学的な整形外科的問題に比べ、中枢神経系による全身的・統合的な制御メカニズムを踏まえた上で臨床推論を行うことが不可欠です。
だからこそ「脳専門」である意義があり、生活期リハビリにおいても、その知見をもとに介入する必要があるのです。
ブログ著者

認定理学療法士認定証
脳卒中リハビリテーションセンター
山本 義隆
理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳卒中リハビリテーションセンターの山本です。
「もっと動けるようになりたい」「出来るようになりたい」そんなお困りや不安を感じられている方の手助けができるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリテーションを行っております。
患者さま一人ひとりに合わせた最適なリハビリを提供し、「やってよかった」と感じていただけるよう取り組んでまいります。リハビリテーションをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
